登山道入り口から急な坂道を登り始めます。
振り向けば、桜最後の日曜日なので、駐車場に入りきれない車が数珠つなぎ状態だ。
しばらく行くと、大きな写真のポスターが貼ってあり、期待が膨らんでいく。
昇り続けること20分程すると、はるか上に大桜が見えてきた。
近づいて写すと少ししか写らない。
それではと、まだ桜を超えて昇ると、全体像が見えてくる。
桜の時期の案内をしていただける地元の有志の方々が、色々質問に答えて下さいました。
樹齢1000年を超える桜はエドヒガンという種類で、幹は穴が開く傷みよう。
その為、ジヤングルジムのようなパイプで組んだもので、支えられている。
幹がそれだから、樹木医のちからを借りて、現在細い根が伸びてきて、それで栄養を取り入れているそうだ。
それでも、今は綺麗な花をたくさんつけて、見事な姿を見せている。
花は年々色が白くなってきているということだ。
エドヒガンは小さな花だ。
ソメイヨシノなんかより、かなり小さい。
昔は、枝がもっともっと下のほうまで、伸びていたが、周りの植林の影響で光りが当らなくなってきて、桜自体元気がなくなってきたそうだ。
周りの木を伐採して、光りを取り込むようにした。
すると、今度は夏場の乾燥で弱ってきたので、灌水の装置を組むなど、本当に多くの苦労の末、今の花のように、蘇ってきたらしい。
昔、養蚕が盛んなころは、大桜の周りには桑が植えられていて、
一日何度も桑を取りに上ってきていたという。
しかし、戦後蚕の需要がなくなってきて、杉にとってかわったが、
其の杉が大桜をいためていたらしいのである。
大桜の近くには、所々、自生している黄色の花の咲く木があった。
ミツマタといって、和紙の原料の木だ。
一つ山を越せば、昔は和紙を作る里があったという。
以上のことは、青い服の地元の有志の方から聞いた受け売りです。
あしからず。
かなり、疲れる山登りでした。
が、大桜が見えた瞬間、汗と共に疲れが飛んでいってしまったのだー。
0 件のコメント:
コメントを投稿