2010年9月12日日曜日

田中一村という画家。

今朝のNHK教育TV「日曜美術館」を見て田中一村(たなかいっそん)という画家を知り衝撃を受けました。
名前も初めて聞く名だったし、勿論、その人の絵も見たことはなかった。その中の1枚が右の絵である(ちなみに、この絵はネット検索で取り込んだものです)。50歳を過ぎてから、奄美大島に移り住み、生活のために大島紬の染色工として働き、お金ができると、奄美の自然を絵に描くという生活をしていた人だったようだ。東山魁夷と同じ学校(現・東京芸大)で学び、彼とは正反対の生き方をした人だ。これらの絵をTVを通して見た時のショック。まるで現在の人の絵だ。30年以上前に誰にもみとられずに一人で亡くなっているのを発見されたのだ。
これらの絵はどれも奄美の自然を細密に忠実に描いてあり、どの絵を見ても見飽きない素晴らしさがある。しかし、つい最近まで、誰にも知られずにうずもれていた絵だ。
この人は、誰にでも頼まれると、見事な肖像画を奄美の人たちに描いていたそうだ。当時は肖像写真は奄美の一般の人には高価なものだったようで、依頼する人が多くあったみたいだ。今でも見事なその肖像画が多くの家に残されている。
TVではこれぐらいしか知り得なかった。もっと、もっといろんなことを知りたいし、絵を見てみたいと思った。今日は朝から、ひどく興奮してしまった。



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